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2026.02.18
コーティングメンテナンスとは? ― 本当の意味を知っていますか
「コーティングを施工したから、しばらく洗車だけで大丈夫」
「撥水しなくなった=コーティングが切れた」
車のコーティングについて、このように考えている方は少なくありません。しかし実際には、コーティングは“施工して終わり”ではなく、“維持してこそ意味があるもの”です。そして、その維持に欠かせないのがコーティングメンテナンスです。
では、コーティングメンテナンスとは一体何を指し、なぜ必要なのでしょうか。
【目次】
コーティング=永久ではないという現実
ガラスコーティングやセラミックコーティングは、非常に高い耐久性を持っています。紫外線、酸性雨、鳥糞、鉄粉、排気ガスなど、日常的に車を劣化させる外的要因から塗装を守るために開発されたものです。しかし、どんなに高性能なコーティングであっても、永久に効果が続くわけではありません。
車は走るたびに空気中の汚れを浴び、雨に打たれ、洗車による摩擦を受けています。こうした積み重ねによって、コーティングの表面には汚れが蓄積し、撥水性や艶といった“目に見える性能”が徐々に低下していきます。
ここで重要なのは、「性能が落ちて見える=被膜がなくなった」わけではないという点です。
コーティングメンテナンスの本質
コーティングメンテナンスとは、コーティング被膜を再施工することではありません。
本質は、既に存在しているコーティング被膜を正しく整え、本来の性能を発揮できる状態に戻すことです。
多くの場合、撥水性や艶が落ちた原因は、コーティングが削れたのではなく、
・水垢
・ミネラル分の付着
・油膜や排気ガス由来の汚れ
・花粉や黄砂の固着
といった「被膜の上に乗った汚れ」にあります。
これらを適切に除去し、必要に応じて表面を整えることで、コーティングは再び本来の性能を取り戻します。これがコーティングメンテナンスの役割です。
洗車との違いは何か
「それなら洗車と何が違うのか?」
そう思われる方も多いでしょう。
通常の洗車は、あくまで表面の汚れを落とす作業です。一方、コーティングメンテナンスは、洗車では落としきれない固着汚れやミネラル分を、被膜を傷めずに除去する作業を含みます。
たとえば、水道水に含まれるミネラル分は、乾燥することでシミとなり、通常の洗車では落ちなくなります。これを無理に擦ると、コーティングや塗装にダメージを与えてしまいます。
プロのメンテナンスでは、専用のケミカルや技術を用いて、被膜を削ることなく汚れだけを除去します。この「見極め」と「加減」が、素人作業との大きな違いです。
撥水が落ちた=メンテナンスのサイン
多くのオーナーがメンテナンスを意識するきっかけは、「撥水しなくなった」という変化です。しかし、これは決してネガティブな状態ではありません。
むしろ、コーティングがきちんと機能してきた証拠とも言えます。
撥水性が落ちるのは、コーティング表面が外的ダメージを“身代わり”として受けてきた結果です。塗装に直接ダメージが及ばなかったのは、コーティングが役目を果たしていたからこそ。
このタイミングで正しくメンテナンスを行えば、被膜の寿命を大きく延ばすことができます。
メンテナンスを怠るとどうなるか
「まだ大丈夫だろう」とメンテナンスを後回しにすると、固着汚れが蓄積し、やがてコーティング被膜そのものを侵食し始めます。そうなると、軽いメンテナンスでは対応できず、
・部分的な研磨
・再コーティング
・場合によっては塗装修正
といった大掛かりな作業が必要になることもあります。
定期的なメンテナンスは、一見コストがかかるように感じますが、長期的に見れば最も経済的で、車の価値を守る行為なのです。
プロによるメンテナンスの価値
コーティングメンテナンスは、ただ薬剤を使えばいいというものではありません。
コーティングの種類、施工からの経過時間、保管環境、使用頻度によって、最適な方法は大きく異なります。
プロは、ボディの状態を見て、
・今どこまで手を入れるべきか
・削ってはいけないラインはどこか
・補うべき性能は何か
を判断します。この判断力こそが、プロに任せる最大の価値です。
「何もしない方がいい状態」に無理な作業をしないのも、プロの仕事のひとつです。
コーティングメンテナンスは“再生”ではなく“維持”
コーティングメンテナンスは、魔法のように新車状態に戻す作業ではありません。
本質は、良い状態を悪くしないための作業です。
人間が定期的に健康診断を受けるのと同じように、車も定期的に状態を確認し、必要なケアを行うことで、長く良好なコンディションを保てます。
コーティングメンテナンスとは、そのための最も重要な工程なのです。
まとめ
コーティングメンテナンスとは、単なる洗車でも再施工でもありません。
既存のコーティング被膜を正しく理解し、汚れを取り除き、性能を引き出し、寿命を延ばすための“維持管理”です。
撥水が落ちた、艶が鈍ったと感じたときこそ、メンテナンスの最適なタイミング。
その一手が、車の美しさと価値を何年も先まで守ることにつながります。
コーティングは施工してからが本当のスタート。
そして、コーティングメンテナンスは、その価値を最大限に活かすための“答え”なのです。
著者 OAD 代表 永瀬勝貴
20代前半にディテーリング業界に参画。
磨きの技術を高めるため素材から塗装面など多岐にわたる研磨を経験し、2020年に055 Auto Detailingを開業後、2024年にOADに改名し店舗運営を開始。
某大手マフラーメーカーとの取引をはじめ、コーティングからフィルム施工まで幅広い分野でサービスを展開しております。
愛車の『キレイ』をとことん追求し続けて20年、これからも【迅速に、丁寧に、確実に】をモットーに尽力いたします。